不動産用語集
あ行
アトリウム
アトリウムとは、もともとは古代ローマの邸宅にあった広間のこと。屋根の中央部に天窓があり、床に石を敷き、中央に雨水を受ける水盤を置いた。今日では、ホテルやオフィスのロビー、マンションのエントランスなどに設けた開放的な吹抜け空間を指す。吹抜け空間の上部にガラスの屋根がかかっていたり、屋内庭園のようになっている。
アルコープ
アルコーブとは、部屋や廊下など、壁面の一部を後退させてつくったくぼみ状の部分。床の間もその一種といえる。
また、マンションにおいては、共用廊下から少し後退させた玄関前部分のスペースのことをアルコーブという。外廊下と玄関が直接面しておらず、物件によっては、そこに格子扉を設置しているものもあり、外部視線を遮り、プライバシーが保ちやすい。
位置指定道路
位置指定道路とは、特定行政庁(都道府県知事や市町村長等)から「土地のこの部分が道路である」という指定(道路位置指定)を受けた幅員4m以上の私道のこと。
建築物の敷地は道路に2m以上接しなければならないという接道要件があり、それを満たすための道路として私道を指定する場合がある。民地の一部を建築基準法の要件を満たす道路(私道)とみなすケースである。いったん私道にすると、接道長さなどが第43条第1項・2項に抵触する場合は、変更・廃止は、できない。
位置指定道路は、建築基準法上の道路である。接道要件を果たすことから、位置指定道路に面する土地には、建築物が建築できる。道路内建築制限などは、同法の規定が適用される。
位置指定道路は、セットバックやすみ切り、舗装構造などについて基準が定められている。例えば、舗装構造は、砂利敷きなどぬかるみとならない構造であること、縦断勾配が12%以下であること、道と道に接する敷地内の排水に必要な施設を設けることなどがある。
地方公共団体は、地方の気候や土地の状況により、必要な場合、条例で上記と異なる基準を定めることができるが、基準を緩和する場合は、国土交通大臣の承認が必要である。
印紙税
印紙税とは、印紙税法上で課税対象となる文書を作成するときに課せられる国税。契約書に印紙を貼る形で納税する。住宅を購入・建築する場合は、売買契約書や金銭消費貸借契約書(ローン契約書のこと)、建設工事請負契約書などを作成するときに必要となる。また、住宅の賃貸借契約書にも貼付する。
契約書は2通作成し、契約当事者がそれぞれ1通ずつ所有・保管することから、印紙税もそれぞれが所有・保管する分の税金(印紙代)を負担・納税するのが一般的だ。
税額は、契約書の種類や契約金額により異なる。住宅取得に関する契約書類で、契約金額が1000万円を超え1億円以下の場合の税額は以下のようになる。
■土地建物売買契約書、建設工事請負契約書など
・契約金額1000万円を超え5000万円以下の税額は1万円
・契約金額5000万円を超え1億円以下の税額は3万円
※2024年(令和6年)3月31日まで
か行
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。
例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。
建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されている。
さ行
敷金
建物の借主が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため、貸主に交付する金銭をいう。
敷金は、契約が終了した場合に、未払賃料等があればこれを控除したうえで借主に対して退去後に返還される。
修繕積立金
管理組合が管理費とは別に共用部分や付属施設などの修繕を目的とした長期計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。
管理費と同様、一般的に専有部分の専有部分の面積の割合で月額料金が定められている。
セットバック
2項道路(建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のこと)に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。
なお、セットバックした部分は道路とみなされ、建物を建築することはできない。
た行
仲介手数料
宅地建物取引業者を通して不動産を売ったり買ったり、あるいは貸したり借りたりする場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。
定期借家契約
平成12年3月1日の改正法施行により、借家契約時に貸主が「期間の満了により契約が終了する」ことを借家人に対して、公正証書などの書面を交付して説明する場合には、賃貸期間が終了すると借家契約も終了し、借家人は退去しなければならないとする契約。
原則として契約の更新はできず、再契約には貸し主・借家人双方の合意が必要である。
テラスハウス
2階建ての連棟式住宅のことをいう。
隣家とは共用の壁で連続しているので、連棟建て、長屋建てともいわれる。
各住戸の敷地は、各住戸の単独所有となっている。
ら行
礼金
建物の賃貸借契約を締結する際に、借主から貸主に対して、謝礼として支払われる金銭をいう。
契約が終了しても通常、借主に返還されない。
